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Radius(ラディウス)は数学の円の半径のこと。R(アール)。Rだけ括弧に入れて表記しているのはそういう意味なんだろう。
何かの拍子(例によって雷に打たれてと言うのは後半分かること)で、半径Xメートル以内に入った動物は死んでしまうというスーパーパワーを身に着けてしまった男が主人公。
例外の女性が一人いる。その人も一緒jに雷に打たれたと後半で分かるのだが、兎に角、その女性が主人公と一緒にいると、スーパーパワーは封じられている。つまり、その男女がペアでいる分には周りの人は無事。ある距離以上離されてしまうと、殺人鬼になる。
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警察は、その男のまわりで次々と人が死ぬのだから、殺人鬼として捕まえようとする。正しく説明すればすぐに終わる話だが、説明する前にドタバタになって、また人が死ぬ。
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この厄介な特性が、物語的にどのような、奇想天外を見せてくれるか、大いに興味を持っただろうが、その辺のスーパーSF的な知恵はなかった。何もなくそのまま。
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替わって出てきたストーリーが、男はどうやら連続殺人犯かも知れないという疑い(事実?)。ここから、新しい謎解きに入るのかと 思ったら、その展開もない。
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唐突に、二人は不良グループに拉致されて、そのどさくさで女性は銃で撃たれて治療のために病院へ。逃げるところを背中から撃たれているのに、病院では腹部の損傷を移されていた。で、彼女の手術のために2人は引き離されると、男は何を考えたか持っていた銃で自分の頭を撃って自殺。で、多分彼女は感動か安堵かしてエンディング。
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原作の出来も、監督の出来も、全く不十分。せっかくの面白い材料を消化できないままにいい加減な映画を作った。そんな感じ。只の時間つぶし。
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