★★☆☆☆
吹き替え版を観た。特に期待せずに、他のことをやりながらの斜め視聴かな。
薄気味悪い映画に見えたが、徐々に輪郭がはっきりしてくると、重い命題が横たわっていることがうっすらと分かってくる。
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事故に遭う。脳障害を起こす。先進治療を受ける。
脳死した身体は誰のものか?
脳死の身体に別の意識が植えつけられる。
先進治療の医者は、自分の息子の意識を出時地図して保存してあった。ここが、このSFホラーの肝かな。
交通事故で脳死した男の頭には、もともとの意識と新たに植え付けらた意識の葛藤が始まる。気持ちの悪い映像で表現しているが、慣れると、意味が分かってくると、それほど気にならない。
現実世界も交錯させているので、シンプルで分かりやすい錯誤も理解できる。
エンディングは人間の価値観の問題も出てきている。
ダウンロードされた意識が他人の身体を奪う事には倫理的に無理があると言う事かな。
でも、本当のエンディングは少し不気味。
ダウンロードできたということはバックアップが存在して、次のチャンス(他人の身体を奪うチャンス)を待つことができるから。
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この作品は企画だけの中途半端な作品に見えるが、素材の面白さは十分理解できるから、リメークして本格的に味付けすれば、結構な作品にできそうだ。発想を変えればシリーズ化も出来そう。
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